2020年02月23日
不動産のマイナス価格販売|背景には深刻な‟空家問題”
山口市の不動産屋「ひらど事務所」へお越しいただきありがとうございます。
先日参加したセミナーでは、「今まではファミリー世帯が不動産市場を牽引してきたが、これからは単身(おひとりさま)世帯がそれに代わっていく」ことを学んできました。
確かに前者の場合、学校区や地域環境が重視されますが、後者の場合、職場までの距離や近隣に遅くまで営業しているスーパーがあるかなどの利便性が重視されてきます。
このように、市場ニーズは時代背景によって変遷していくのは事実です。
さて、今回は「ねとらぼ」(ITメディア運営のサイト)で2020.2.22に発信された記事より、
『伊豆の別荘が“マイナス50万円”でも売れない? 空き家問題で増え続ける「マイナス価格物件」の実態』
2018年、「人気観光地・伊豆の温泉付き別荘が100円で販売されている」とネット上で話題に。取材したところ、実際の販売価格はたったの1円。不動産情報サイトが100円以下の販売価格に対応していなかったため、そう表示されていただけで、ホントは駄菓子よりも低価格だったのです。しかし、空き家問題が深刻化している日本ではこのような物件は珍しくなく、それどころか“マイナス価格”で販売されている物件が増え続けているといいます。(後略)
不動産のマイナス価格については、いまや珍しくなく、昨年末に弊所のブログで 「深谷市のマイナス入札」の話題もご紹介しましたが、バブル期の「憧れの別荘地」ですらマイナス価格になっているようですね。
なお、弊所にも「タダでもいいから」や「お金を払ってでも」というご相談が多数寄せられます。
そして、そのほとんどに「相続した不動産 」というキーワードが共通しています。
やはり、空き家や空き地を保有することは、
・強風で瓦が飛んで、近隣やヒトへ損害を与える
・他人が入り込んで火災等の事件・事故が発生する
・ゴミの不法投棄により、周辺環境が悪化する
・管理費や固定資産税の費用負担が発生する
などのリスクも同時に保有することになります。
ただし、最近は少し変わった流れもございます。
『子供たちは県外に住んでいる。自分が死ぬと、この家は空き家になるのは明らか。今のうちから手を打てないか?』
ご高齢の方から、このようなご相談をいただいたこともございます。
やはり、『空地・空家問題』がこれだけ取りざたされると、「お子様方に心配の種を残しておきたくない」との思いから、お元気なうちに対策を考えられる方が増えてきたようにも感じます。
この方の場合、生活環境は変えたくない(転居はしたくない)などのご要望もお聞きし、幸いにもご納得いただけるご提案をさせていただくことができました。
不動産市場は、今後もさらに二極化されていくと思います。また、冒頭にも触れましたように、市場ニーズは年々変遷していくことも必至です。
弊所取扱い物件だけでも、「タダでも良いから!」や「十数年前の購入価格以上で売却できた!」 等の物件が混在しています。
弊所では、不動産に関するあらゆるご相談を承っています。
また、専門外のご相談は、それを得意とするブレーンにつなぐこととしています。
どうぞお気軽にお声がけください。
ひらど事務所のホームページはこちらから http://hrd-office.sesh.estate/
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